シルクスクリーンプリントとは

アナログだからこその高品質、シルクスクリーン印刷の魅力

Tシャツや布製バッグ、ユニフォームなどにオリジナルデザインをプリントする方法として根強い人気を誇る「シルクスクリーンプリント」。その仕上がりの美しさや耐久性から、プロの現場や教育機関、地域活動の中でも多く利用されています。本記事では、その仕組みから活用事例、現場での工夫まで、一次情報として詳しくお伝えします。

シルクスクリーンプリントの工程

シルクスクリーンプリントは、1色ごとに専用の版を作成し、インクを押し出して布などに転写するアナログな印刷方法です。手間はかかりますが、その分仕上がりには高級感があります。

  1. 版の作成
    デザインデータをもとに、1色につき1版を専用のメッシュ素材に焼き付けます。
  2. 位置合わせと素材セット
    プリントするTシャツやバッグに対して、版の位置をミリ単位で調整し、正確な配置を行います。
  3. インクの塗布と印刷
    スキージーというヘラでインクを版に押し出し、メッシュを通して柄を素材に写します。
  4. 乾燥・定着
    印刷後はしっかり乾燥させ、熱処理を行うことでインクの耐久性を高めます。

メリットとデメリット

メリット

  • 高い耐久性:洗濯しても色落ちしにくく、長く着られます。
  • 発色が鮮やか:厚みのあるインクで、鮮やかな色が出せます。
  • 大量生産向き:同じデザインをたくさん作ると、1枚あたりのコストが抑えられます。

デメリット

  • 初期費用が高い:版代がかかるため、小ロットには不向き。
  • デザイン変更が難しい:版を再作成する必要があります。

教育現場・地域活動での活用事例

当社では、地域の小学校・中学校・高校、保育園や地域団体と連携し、オリジナルTシャツ制作をサポートしています。文化祭や運動会のクラスTシャツ、子どもたちの描いた絵をTシャツにして卒園記念品にした事例など、**「その場でしか作れない一枚」**を形にする取り組みを続けています。

子どもたちが自分たちでデザインを考え、それが実際にTシャツになるという体験は、学びの一環としても非常に有意義です。

現場での対応の工夫

20枚以上のご注文の場合には、事前にTシャツサンプルの発送にも対応しています。色指定はDICやPANTONEのカラーチップからお選びいただけますが、インクを手作業で調合するため、完全に同じ色を再現することは難しい場合があります。ただし、カラー見本を基に極力近い色に仕上げるため、仕上がりはほぼ同等の色味となります。なお、PC画面上の色とカラーチップの実物では見え方に誤差が生じることがありますので、あらかじめご了承ください。

「絶対に失敗したくない」というお客様には、1枚だけの試作プリント(※版代が必要なため割高になります)もご提案しており、見本作成から納品までのスケジュールも含めて丁寧にご案内いたします。

デジタルプリントとの違い

最近ではインクジェット方式やDTF転写などのデジタルプリントも普及していますが、風合いや質感、色の深みではシルクスクリーンが優れています。特に、企業の販促用ノベルティやショップユニフォームなど、長期使用やブランド価値を重視するシーンでは、シルクスクリーンの選択が多くなっています。

デジタルプリントが「手軽さとスピード」なら、シルクスクリーンは「高品質と信頼感」。目的に応じた使い分けが大切です。

まとめ

シルクスクリーンプリントは、昔ながらの技術でありながら、今もなお現場で選ばれ続ける理由があります。印刷の美しさと耐久性、そして「本物のオリジナル感」を求めるなら、間違いなくおすすめの方法です。

教育現場や地域密着の取り組みにも適したプリント手法として、皆さんの思いを形にするお手伝いを、私たちは心を込めて行っています。ぜひ、Tシャツ制作をご検討の際には一度ご相談ください。最適な方法をご提案いたします。

静岡のオリジナルTシャツ制作|OUT NUMBERをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む